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用語の解説

用語の解説

報道関係者の皆さんのために,エホバの証人が使用している用語を分かりやすく説明しています。正確な表現で報道するためにお役立ていただければ幸いです。ここで説明されていない用語に関しては,エホバの証人の支部事務所にお尋ねください。

イエス・キリスト 神の独り子。(ヨハネ 3:16)エホバの証人は指導者がイエス・キリストだと考えている。イエスの手本に倣い,イエスの教えを実践するよう努力している。イエスは,今までに存在した最も偉大な人,エホバの最も優れた証人,エホバが人類を救うために欠かせない存在である。(イザヤ 9:6,7。啓示 1:5

エホバ 聖書に出てくる全能の神,創造者の名前。(詩編 83:18)個々のエホバの証人を「エホバ」と呼ぶことはしない。

「エホバの王国を告げ知らせる ものみの塔」 エホバの証人が出版し配布している雑誌の正式名称。「ものみの塔」と呼ばれる。この名称は,神の目的の実現を見張っているという考えに由来している。(マタイ 24:42)一般用の「ものみの塔」は,希望する人に無料で提供される。研究用の「ものみの塔」は,毎週世界中の会衆で,質問と答えの形式で学ぶために使われる。「ものみの塔」は1879年以来途切れることなく発行されている。世界で最も広く頒布されている雑誌の1つである。

 エホバの証人 エホバ神を崇拝し,聖書教育活動に取り組むキリスト教のグループ。神の王国についての良い知らせを伝えるためにさまざまな方法で伝道している。(マタイ 24:14)この名称は他の宗教グループとの違いをはっきりさせており,エホバの名前を担っていること,神の名前のために進んで語るグループであることを示している。エホバの証人の1人になるには,聖書の基本的な知識を持ち,会衆が行う伝道活動に参加する資格を満たし,エホバ神に献身してバプテスマを受ける必要がある。エホバの証人について報道する時は,「エホバの証人」という正式名称を使用し,代替表現として「エホバ」や「エホバの人」といった名称は使用しないでいただきたい。(イザヤ 43:10

エホバの証人の王国会館 エホバの証人が聖書を学ぶために集まる建物。1つまたは複数の会衆で使用する。「王国会館」とも呼ばれる。「教会」という呼び方は避けていただきたい。

エホバの証人の大会ホール エホバの証人が所有する,収容人数が多い建物。地域ごとに複数の会衆が年に数回集まり,聖書を学ぶために使用する。「大会ホール」とも呼ばれる。

エホバの証人の統治体 世界中のエホバの証人の信仰を強めるために任命された,少数の長老から成るグループ。「統治体」とも呼ばれる。聖書に基づく出版物の準備に直接関わっている。統治体は世界中のエホバの証人の活動を監督しているが,エホバの証人の指導者はイエス・キリストであると考えている。米国ニューヨーク州ウォーウィックのエホバの証人の世界本部で働いている。

援助奉仕者 クリスチャンとして経験を積んだエホバの証人の男性で,会衆を世話する長老たちを助けるために任命されている。聖書のテモテ第一 3章8-10,12,13節,テトス 2章6-8節に書かれている資格を満たしている必要がある。会衆がスムーズに機能するために多くの仕事を行う。報酬を受け取ってはおらず,会衆やエホバの証人が関係した団体に雇われているわけでもない。多くの場合,自分や家族の生計を立てるために仕事をしている。援助奉仕者の中には資格を満たして長老になる人もいる。「援助奉仕者」は人をたたえる称号ではない。

会衆 定期的に集まって聖書を学ぶ人たちのグループ。会衆には聖書から教える責任を持つ長老団がおり,神への信仰を強められるよう個々の人や会衆全体を助けている。会衆の集会は一般公開されており,参加費用は無料で,寄付が求められることはない。

開拓者 バプテスマを受けたエホバの証人で,伝道に一定の時間を充てる人のこと。「正規開拓者」の略称として用いられることもある。「正規開拓者」は年間600時間(1カ月に50時間)を伝道に充てる。「補助開拓者」は1カ月に15時間か30時間を伝道に充てる。何カ月か連続して行う人もいる。開拓者が報酬を受け取ることはなく,会衆やエホバの証人が関係した団体に雇われているわけでもない。多くの場合,生計を立てるために仕事をしている。「開拓者」は人をたたえる称号ではない。

兄弟 バプテスマを受けてエホバの証人になった男性を指す。名字に付けても使われる。(例 佐藤兄弟)人をたたえる称号ではない。女性の場合は「姉妹」と呼ぶ。(例 佐藤姉妹)(ペテロ第一 5:9

キリストの死の記念式 年に1回行われれる。「記念式」,「主の晩餐(ばんさん)」,「最後の晩餐」,「イエスの死を思い起こす集まり」とも呼ばれる。エホバの証人にとって1年で最も大切な催しで,イエス・キリストが弟子たちに行うよう命じた唯一の式典。(ルカ 22:19,20

ギレアデ,ギレアデ学校 「ものみの塔ギレアデ聖書学校」のこと。1943年に設立された当初は宣教者の教育を目的としていた。現在は,聖書を学ぶ5カ月の特別なコースで,招待されたエホバの証人が出席できる。

 国際大会 数年に1回,世界各地の幾つかの都市で3日間開催される。神を崇拝し聖書を学ぶために集まる。さまざまな国から招待されたエホバの証人がゲストとして出席する。世界中のエホバの証人の絆を強め,神への信仰を強めることを目的としている。一般公開されており,通常,施設を借りて金曜日から日曜日に行われる。参加費用は無料で,寄付が求められることはない。

支部委員会 支部事務所が設立されると,3人以上の長老から成る支部委員会が設けられる。支部委員会は,支部が所在する国や担当する国々の活動を監督する。

支部事務所 1つの国か複数の国のエホバの証人の活動をサポートし,監督するために,支部委員会が設置されている場所。「支部」と省略されることもある。

姉妹 バプテスマを受けてエホバの証人になった女性を指す。名字に付けても使われる。(例 佐藤姉妹)人をたたえる称号ではない。男性の場合は「兄弟」と呼ぶ。(例 佐藤兄弟)

週日の集会 毎週平日の夜に行われる会衆の集会。「クリスチャンとしての生活と奉仕」という名称の集会で,3部から成り,聖書から上手に教える方法を学ぶ。他の集会と同様,じかに出席してもオンラインで出席しても参加費用は無料で,寄付が求められることはない。

週末の集会 毎週末に開かれる会衆の集会。一般の人を対象にした30分の聖書の話が行われる。その後の1時間,「ものみの塔」研究が行われる。研究用の「ものみの塔」誌を使い,聖書に基づくテーマを質問と答えの形式で学ぶ。他の集会と同様,じかに出席してもオンラインで出席しても参加費用は無料で,寄付が求められることはない。

巡回監督 支部事務所の指示の下で巡回区内の各会衆を年に2回訪問する,経験を積んだ長老。既婚者の場合は妻と一緒に訪問する。会衆の一人一人を励まし,長老や援助奉仕者に励ましや指示を与える。それぞれの会衆に合わせた話をする。「巡回監督」は人をたたえる称号ではない。

巡回区 複数の会衆で構成されており,地域ごとに分かれている。

 巡回大会 巡回区ごとに,年に2回,1日ずつ開催される。聖書を学ぶことを目的としており,一般公開されている。あらゆる年代の人が出席し,聖書のアドバイスを役立てる方法を学べる。日常生活で聖書の教えをどのように実践できるかを示す実演も行われる。エホバの証人の大会ホールで行われることが多いが,施設を借りて開催されることもある。オンラインでも視聴が可能。通常,週末に行われる。参加費用は無料で,寄付が求められることはない。

「新世界訳聖書」 エホバの証人が翻訳し出版する,ヘブライ語聖書(“旧約聖書”)とギリシャ語聖書(“新約聖書”)のこと。「新世界訳」とも呼ばれる。

宣教者 バプテスマを受けたエホバの証人で,統治体によって世界のいろいろな地域に派遣される人たち。王国の良い知らせを広めるために,進んでほかの土地に,多くの場合,外国に赴く。(マタイ 24:14

大会 巡回大会」,「 地区大会」,「 国際大会」を参照。

 地区大会 地域ごとに,年に1回3日間開催される。多くの会衆が集まり,一緒に聖書から学ぶ。一般公開されている。あらゆる年代の人が聖書のアドバイスを役立てる方法を学べる。日常生活や聖書時代の出来事に関する動画を視聴し,聖書の原則をどのように当てはめられるかについて考える。アリーナやスタジアムやコンベンションセンターなど,収容人数の多い施設を借りて開催される。小規模の大会がエホバの証人の大会ホールで開かれることもある。通常,じかに集まる形で,金曜日から日曜日に行われる。最近は,録画をオンラインで視聴できる。エホバの証人の他の集まりと同様,参加費用は無料で,寄付が求められることはない。

長老 クリスチャンとして経験を積んだエホバの証人の男性で,会衆の人たちを聖書から教え,助けたり力づけたりするために任命されている。聖書のテモテ第一 3章1-7節,テトス 1章5-9節,ヤコブ 3章17,18節,ペテロ第一 5章2節に書かれている資格を常に満たしている必要がある。長老は給与を得ている聖職者ではなく,会衆やエホバの証人が関係した団体に雇われているわけでもない。多くの場合,自分や家族の生計を立てるために仕事をしている。エホバの証人の組織には,聖職者階級や,聖職者と平信徒の区別のようなものはない。「長老」は人をたたえる称号ではない。

伝道 野外奉仕」を参照。

伝道者 エホバの証人の会衆が行う伝道活動に参加する人。資格には,聖書の基本的な教えを理解し信じていることと,神の教えに従って生活していることが含まれる。伝道者が報酬を受け取ることはなく,会衆やエホバの証人が関係した団体に雇われているわけでもない。「伝道者」は人をたたえる称号ではない。

ベテル,ベテル奉仕者,ベテル家族 「ベテル」とはヘブライ語で「神の家」という意味。エホバの証人が,各国や地域で聖書教育活動を監督しサポートするために使用している施設。この施設で無給でボランティアとして働く人たちは「ベテル奉仕者」と呼ばれる。ベテル奉仕者たちは,家族のように一緒に生活し,聖書を学び,働くので「ベテル家族」とも呼ばれる。「ベテル奉仕者」は人をたたえる称号ではない。

「目ざめよ!」 エホバの証人が出版し,配布している雑誌。1919年に「黄金時代」という名称で出版が始まる。1937年には「慰め」に,1946年8月22日号からは「目ざめよ!」に改称される。この名称は,世界で起きている出来事の意味を意識する大切さを強調している。世界で最も広く頒布されている雑誌の1つである。

 野外奉仕 エホバの証人が行う伝道活動。「王国の良い知らせ[を]全ての国の人々が聞けるように世界中で伝え」るように,というイエスの命令に従っている。(マタイ 24:14; 28:19

注記 エホバの証人について報道する際,用語の初出時には正式名称をご使用ください。詳しくは,「 エホバの証人」の項目を参照。